実用化に動き出す全固体電池

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輪島さん今日のテーマは
今日は実用化に動き出す
全固体電池とのお話をさせていただこうと思います
ちょっと前になりますけど
6月中旬ですね
トヨタ自動車は次世代電池の本命とされる
全固体電池を搭載したEV電気自動車を
2027年にも実用化する方針を明らかにしました
これまで全固体に関しては
ハイブリッドに先行搭載するとしてきたんだけれども
今回のトヨタの発表を見ると
EVでの実用化を目指すということで
これは報道なんかによると
全個体電池EV、
全固体電池のバッテリーを使うと
10分以下の充電で1200kmの走行できるということで
現状のEVの2.4倍に伸びますと
経済産業省この直後ですね
6月16日付でトヨタや
その本家のトヨタ自動織機などに対して
現地の開発などの総事業費3300億円のうち
最大1170億円を補助するというふうに発表してます
これは一般のEVの車載電池も含まれているんですけれども
全固体電池などの次世代用の電池も含まれるというふうに
経済産業省の資料にはでています。
そもそも全個体ということですけど
一般のリチウムイオン電池っていうのは
電池のプラスマイナス
正極負極それとショートを防ぐための絶縁材セパレーター
さらには発電のためにイオンが流れて
その発電を正極から負極に流れていくための電解液ですね
正極、負極、セパレーター、電解液
この四つという基本要素から構成されます
その電解液を個体にしたものが全固体電池ということで
液体だとどうしてもその揺れて漏れるとか
あとは爆発するっていうのはリスクがある
ということですけども
全固体の方はそうしたリスクがない
あとは個体なんで重ねる積層することもできて
エネルギー密度が高くて
同じ大きさの電池なら構造距離を伸ばすことができると
ただずっと言われてきた中では、
その充放電を繰り返すというその耐久性ですね
ここに大きな問題があって
今だともう数百回ぐらいしかできない
実用化にはちょっと厳しいだろうということなんですけど
2027年に搭載するっていう風にトヨタが言ってるんで
いよいよその量産技術っていうのができつつあると
そこのネックを解消しつつあるのではないか
というようなことですね
そもそもトヨタってのがあの
全固体電池の開発でも先行していて
世界で1000以上の特許を持っていて
3年前ですね
2020年の夏に全個体電池を搭載した車両でナンバーを取って
今も試験走行やってるって話なんですけど
でこうしたトヨタが2027年に実用化するって言うと
やっぱりその部材自体が結構いろいろついてこなきゃいけないんですけど
ここに来ていろんな会社がちょっとずつ動き始めてますよと
まずはその三井金属ですね
非鉄貴金属の大手でありますけれども
これそもそも2021年の11月ですね
約2年前
全固体電池向けの
固体電解質
エーソリッドというのを手掛けていて
21年の11月にサンプル出荷を開始したというふうに発表しています
でこれちなみに非鉄金属っていうのは
まあそもそも電池材料に使われるものが多いので
長年その研究を続けてきたというのが
会社が当時の発表資料ですが
その時にトヨタに供給するというふうに
日本経済新聞で報道されていました
でそのサンプル出荷が2021年だったんですけど
今年の2月にこのエーソリッドについて
埼玉上尾で量産試験装置の生産能力増強をしますと
いうことを発表しています
発表資料見るとこの先ほどの
21年の11月にサンプルを供給したら
EV用途で国内外の顧客からのニーズが急増しているということで
具体的な数字リリースには書いてないんですが
量産試験設備の生産能力を倍増するという風にしています
これまでの経緯から言っても
サンプルをトヨタに入れるんなら
当然ながらこの量産化していくものについても
この三井金属製が採用される可能性が大きいんじゃないかということで
そして同じく先月19日になりますけれども
出光興産ですね石油の会社でありますが
こちらも全固体電池向けの個体電解質の
能力増強を行いますというふうに発表しています
具体的にはこれも
21年の11月から稼働している
小型実証プラント
これ千葉県市原市にあるものですけれども
24年度内の予定で生産能力を増強するっていうのが1点目
そして2点目として今年7月にこちらは千葉県の袖ヶ浦市にある
リチウムイオン電池材料部という部署があるそうですけども
ここで第2プラントの稼働を
開始するということでありまして
やはりこれも当然ですけどね
全個体電池の開発を進めている自動車とか
電池メーカーへの固体電解質を供給するということで
こちらもやはり引き合いが強くなってきていることが
背景だということで
今、2点あった通り
2つの設備で生産方法を
製造方法を変えた製品を作るということだそうでありまして
いろんな形でやっているお客さんのニーズに対応をしていくということで
27年中の量産化を目指す
これ27年中の量産化を目指すというのは
報道ベースとまさにトヨタの量産化実装に即したような流れになってます
でそしてもう1社
これ6月12日になりますけれども
住友金属鉱山ですね
今でもリチウムイオン電池の正極材を手がけている会社ですけれども
こちらですね高性能かつ低コストの次世代正極材料および
その製造プロセスを研究開発する基盤を強化するために
パイロット設備の導入と建屋ですね
開発等の建設を行うというふうに発表をしていますと
従来の生産効率を高める
そして高性能な製品を確実に
大量生産できるプロセスの確率を目指す
ということなんですけど
要はこれ当然ながら全固体電池向けの
正極材料ということを視野に入れているということでありまして
これは経産省の基金事業の助成対象になっているということだそうであります
あのこのように徐々にやはりトヨタが動く他の部材メーカーも動くというようなことで
先ほどの経産省の助成対象に
トヨタ自動織機が入ってたっていう風にお伝えしましたけれども
トヨタ自動織機はバイポーラという
1枚の電極基盤の裏表に正極と負極がくっついているという
シンプルな構造
一般的なやつはモノポーラって言うんですけど
そのバイポーラーにする
1枚のことに
正極をつけちゃうっていうことで材料の削減が可能になったり
くっついてるんで容量の向上で
エネルギー密度がやっぱりこれも
2倍ぐらいになるというのは見方があるとで
トヨタもその先の発表でバイポーラ構造っていうのを
全固体電池で採用する方針を示したという風に
これは報道されているんですけれども
こうしたね動きっていうのも出てくると
ちなみに言うとホンダとか
GSユアサ
さらには日産
このあたりも全固体電池の量産についての
各々発表を行っているというようなことでありまして
なんとなく2027年に向けて周辺の部外関連が
ちょっと動いてきましたということで
日本が先行している分野なんで
なんとかこのまま押し切って
新車の販売までこぎつけていただきたいものだなというふうに
思うところでございます
というそんな内容でございました
キャスターの視点のコーナーでした。

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