不正売買銘柄の監視

デイトレ記録
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■トライト <9164>  754円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トライト<9164>がストップ高の754円水準でカイ気配となっている。10日の取引終了後、米投資ファンドのカーライル・グループ傘下のTCG2505が、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格880円にサヤ寄せする格好となっている。カーライルが経営資源を投入し、他社との提携やM&Aも視野に入れて支援することで企業価値の向上を目指す。買付予定数は4000万株(下限666万6700株・上限設定なし)で、買付期間は6月11日から7月23日まで。TOB成立後、トライトは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は6月10日付で同社株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、トライトはTOBに対して賛同の意見を表明している。

■丸千代山岡家 <3399>  5,980円  +550 円 (+10.1%)  11:30現在
 丸千代山岡家<3399>は6連騰し実質上場来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した5月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比29.6%増と38カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。来店客数が同24.2%増と引き続き順調に推移していることが要因としている。また、客単価も同4.3%増と上昇した。

■Synspective <290A>  1,510円  +135 円 (+9.8%)  11:30現在
 Synspective<290A>が急反発している。同社は10日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から先進レーダー衛星「だいち4号(ALOS-4)」のデータ・サービス事業者として選定されたことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は、これまでの「だいち2号(ALOS-2)」の活用実績を生かしながら、ALOS-4で取得した衛星データの販売網を拡大し、国内外、特にアジア圏での利用促進を図る計画。同社の小型SAR(合成開口レーダー)衛星「StriX(ストリクス)」とあわせることで、顧客が利用可能なSAR画像を増やすことができ、新たな価値創出の促進につながるとしている。

■SUMCO <3436>  1,059円  +69 円 (+7.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 SUMCO<3436>が大幅高で底値圏離脱の兆しをみせている。一時8%高の1070円まで買われ、5月13日ザラ場につけた戻り高値1059円をブレークした。半導体シリコンウエハーでは世界シェア2位につけており、300ミリウエハーなど大口径ウエハーを得意としている。前日の米国株市場ではインテルが7.8%高に買われるなど人気化し、半導体セクター全般の株価牽引役となった。現在進行中の米中貿易協議では、米国の対中半導体輸出規制の緩和に向けた期待があり、半導体関連株は総じて強さを発揮しているが、オールドカンパニーの範疇にあるインテルの大幅高は投資家のセンチメント改善に寄与した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、SUMCOやイビデン<4062>などインテルと収益連動性の高い半導体関連銘柄の株価を刺激している。

■物語コーポレーション <3097>  3,900円  +230 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 物語コーポレーション<3097>が4日続伸し、年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比11.7%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の焼肉部門が同11.5%増と2カ月ぶりにプラスに転じたことに加えて、ラーメン部門が同12.1%増となったことが牽引役となった。なお、全店舗売上高は同21.1%増だった。

■ネットプロ <7383>  569円  +24 円 (+4.4%)  11:30現在
 ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅反発している。この日、提供する後払い決済サービス「NP後払い」が、PayPay(東京都新宿区)が提供するキャッシュレス決済サービス「PayPay」の機能である「PayPay請求書払い」に対応したと発表しており、好材料視されている。今回の「PayPay」の実装により、ユーザーは届いた請求書のバーコードを「PayPay」アプリで読み取るだけで、スマートフォン上で支払いを完結できるようになる。従来のコンビニ払いや銀行振り込みに加えて、スマートフォン決済という新たな選択肢が加わることになり、ユーザー利便性が更に向上することで、「NP後払い」の導入拡大につながると期待されているようだ。

■ジーエヌアイグループ <2160>  3,780円  +135 円 (+3.7%)  11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>が4日ぶりに反発している。この日の寄り前、ジャイア・セラピューティクスが、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療を目的とするF230の第1相臨床試験で、中国で最初の被験者に投与を開始したと発表しており、好材料視されている。F230は、エーザイ<4523>が初期段階の研究を行い、20年3月にジーエヌアイが中国におけるPAHの治療薬として製造・開発・販売の権利をエーザイからライセンス供与された低分子化合物。今回の第1相臨床試験の開始は、治療選択肢が限られているPAH領域へのジャイア社の参入を示すものであり、中国における強固なプラットフォームと商業基盤を活用した取り組みとなるという。なお、同件によるジーエヌアイの25年12月期業績への影響はないとしている。

■スタンレー電気 <6923>  2,872.5円  +88.5 円 (+3.2%)  11:30現在
 スタンレー電気<6923>が反発している。10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を3500万株(自己株式を除く発行済み株数の23.47%)、または800億円としており、取得期間は7月1日から来年3月31日まで。株主還元の充実や資本効率の向上を図るのが狙いで、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。同時に、米国における通商政策の影響などを慎重に見極めるため未定としていた26年3月期の連結業績予想について、売上高4800億円(前期比5.8%減)、営業利益412億円(同15.9%減)、純利益268億円(同16.4%減)を見込むとした。また、同じく未定としていた配当予想は、中間46円・期末46円の年92円(前期72円)を予定している。

■Terra Drone <278A>  6,380円  +140 円 (+2.2%)  11:30現在
 Terra Drone<278A>が3連騰している。トランプ米大統領が現地時間6日に、ドローンの開発や商業化を促進する複数の大統領令に署名したことが伝えられたことを受けて思惑的な買いが入っていたが、10日の取引終了後、イスラム教の宗教行事「ハッジ」において初のドローンによる医療物資配送プロジェクトを実施したと発表したことで上げ足を強めている。「ハッジ」は、毎年サウジアラビア・メッカに200万人を超える巡礼者が世界中から集まるイスラム教の5行の一つである巡礼行事で、深刻な交通渋滞が生じ医療物資輸送などの緊急対応に大きな課題が生じていた。テラドローンはサウジアラビア子会社を通じて、同国保健省及び医療物資・機器の物流・調達を担う政府系企業と連携し、同行事では初となる、ドローンを活用した医療物資配送プロジェクトを実施。また、同プロジェクトで使用するドローンの運航管理には、ベルギー子会社が提供する運航管理システムが採用されたとしている。

■SCSK <9719>  4,330円  +62 円 (+1.5%)  11:30現在
 SCSK<9719>は3日続伸。10日取引終了後、26年3月期の連結純利益予想について576億円から635億円(前期比41.0%増)へ上方修正すると発表した。アルゴグラフィックス<7595>の自社株TOBに応募したことに伴い、持ち分法による投資の売却益などが発生する見込みのため。これが好感されている。なお、これによりアルゴグラフはSCSKの持ち分法適用関連会社から外れる。

■パンパシHD <7532>  4,703円  +49 円 (+1.1%)  11:30現在
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が続伸している。10日の取引終了後に発表した5月度の販売高(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高が前年同月比7.7%増と36カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年と比べて休日が1日多かった影響がプラス1.6ポイントあったことに加えて、大型連休以降も外出需要が継続し、衣料品や化粧品が好調に推移した。また、食品や日用消耗品も売り上げ増に貢献した。なお、全店売上高は同8.8%増だった。

■日野自動車 <7205>  371.3円  -75.5 円 (-16.9%) 一時ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 日野自動車<7205>が大幅に7日続落。同社は10日の取引終了後、三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)と経営統合することで契約を締結したと発表した。新設する統合会社の傘下に日野自と三菱ふそうが入り、統合会社の株式をトヨタ自動車<7203>と独ダイムラートラックが25%ずつ保有する。統合の一環として、日野自は統合前にトヨタを割当予定先として新株と優先株を発行。資本の強化と財務状況の改善を図るほか、「ランドクルーザー250」の生産拠点である羽村工場をトヨタに移管する。日野自株に関しては、第三者割当増資に伴う株式の希薄化を嫌気した売りが膨らんだもようだ。日野自はトヨタに対し1株448円で普通株を2億7091万5798株発行し、約1213億円を調達する。またA種種類株式を1株448円で1億7551万2774株発行し、約786億円を調達する。A種種類株式に付与された普通株式の取得請求権を考慮した株式の希薄化率は最大77.70%(議決権ベースで77.80%)となる。日野自と三菱ふそうの統合会社に関しては、経営統合の効力発生日となる2026年4月1日に東証プライム市場に上場する予定。統合会社の議決権比率はトヨタが19.9%、ダイムラートラックが26.7%とする。

■ASIAN STAR <8946>  120円  +30 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 ASIAN STAR<8946>は続急伸しストップ高の120円に買われている。10日の取引終了後、25年12月期連結業績予想について、売上高を39億4100万円から50億円(前期比49.2%増)へ、営業利益を1億200万円から1億2000万円(同2.4倍)へ、純利益を6100万円から7000万円(同3.9倍)へ上方修正したことを好感した買いが流入している。既存ビジネスによる安定収益と不動産販売・仲介・管理戸数の積み上げ、更にAUM(預り資産残高)の増強による売り上げ拡大を見込むことが要因としている。また、既存事業の再構築による効率化が進んでいることも寄与する。同時に、27年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。売上高100億円、営業利益4億円を目指すとしたことで、意欲的な中計と評価されているようだ。

■ポート <7047>  1,807円  +168 円 (+10.3%)  11:30現在
 10日に発表した「1.50%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.50%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月11日から7月17日まで。

■ファブリカ <4193>  2,138円  +184 円 (+9.4%)  11:30現在
 ファブリカホールディングス<4193>が大幅高となっている。同社は10日、子会社のメディア4uが手掛ける法人向けSMSサービス「メディアSMS」で、金融機関の導入社数が累計120社を突破したと発表。直近では不正ログイン被害の深刻化を背景に、特に証券業界からの多要素認証ニーズが急増しているという。メディア4uでは25年度末までに200の金融機関への導入を目指すとしており、これが材料視されているようだ。

●ストップ高銘柄
 ANAPHD <3189>  1,414円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   11:30現在
 ピーバンドットコム <3559>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 東京コスモス電機 <6772>  7,810円  +1,000 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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