Tregは、がん治療で免疫細胞を活性化する際に過剰反応を抑える役割を果たします。ブライトパスバイオのNKT細胞療法も、免疫応答の制御を考慮したアプローチ
坂口氏のノーベル賞は免疫学のブレークスルーを象徴し、ブライトパスバイオのようながん免疫ベンチャーの研究を間接的に後押しするものです。将来的にTreg関連技術の応用が同社の治療開発に影響を与える可能性はあります
BP1202は、腫瘍内におけるアデノシンの産生に関わるCD39分子に結合し、そのはたらきを抑える抗体です。アデノシンはがんをとりまく環境ではがん免疫のはたらきを抑える物質で、もともとは免疫応答を活性化するeATP(細胞外ATP)が、CD39とCD73を介した代謝によってアデノシンに分解され生成します。CD39は、腫瘍においてがん細胞のほか、疲弊T細胞、制御性T細胞(Treg”ティー・レグ”)、マクロファージ、樹状細胞といった免疫細胞に発現し、特に、疲弊したT細胞と制御性T細胞(Treg)で、CD39の発現が高くなっています。

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